E655系による常磐線のお召し列車を撮影する。
そうだ、お召し列車を撮影しよう。
8月初旬、Twitterにて『茨城ゆめ国体2019に合わせて、常磐線の東京から勝田まで天皇・皇后両陛下がご乗車のE655系のお召し列車が走る』と言う情報を知った。
当初こそ「用事」があったために見送る予定であったが、数日前に「用事」が急に消えた関係で、それならばと予定を変更してお召し列車を撮影することに。
問題は常磐線の下り撮影地。
しかしながら、常磐線の下り撮影地が問題であった。
上りの撮影地は以前からEF510-500が牽引していた時代から5094レの撮影でおなじみの神立〜土浦の跨線橋であるが、下り方面ともなるとどうもうまく浮かばないのである。
そんな中、過去のUSBメモリに入っている写真を見返すと、荒川沖〜土浦で撮影したカシオペア塗装だった頃のEF510-510が牽引したTX甲種(2012年)の写真があったので「ここだ!」と言う事で、荒川沖〜土浦のポイントで撮影することに。
いざお召し列車を撮影してみよう。
そんなこんなで、当日。
荒川沖〜土浦の両駅から「相当離れた場所」にあるプリマハム工場近くの撮影地までの国道沿いをあさひのプレシジョンスポーツ(2019)で向かうと、お召し列車の通過30分以上前だと言うのに、どこからともなくやって来た大勢の鉄がずらりとカーボン三脚を並べていた。
また、お召し列車の運行と言うこともあり、撮影地には茨城県警の腕章をつけた警官も数名いる状態で、中に入れそうなスペースを探しながら場所を見つけることに。
ようやく中に入れそうなスペースに入ると、周りの鉄と「ここは頭が入るから下がって」「ここは画角ズレるから」などと互いに気持ちよく撮るためにコミュニケーションを取ったりしながら、練習としてE531系やE657系を撮影して時間を潰す。
……そんな時、日章旗を掲げたE655系が茨城県警のヘリコプターの音と共にやって来た。
(Camera:Olympus OM-D E-M1 Lens:SIGMA 60mm F2.8 DN)
田園風景の中、日章旗を掲げて走るE655系(特別車E655-1併結)。
天皇・皇后両陛下がご乗車されていた特別車E655-1の窓からは、両陛下の姿はお見えにならなかったが、一部の区間では窓から姿がお見えになったようである。
(Camera:Olympus OM-D E-M1 Lens:SIGMA 60mm F2.8 DN)
E655系によるお召し列車の撮影が終わり、撮影地から鉄が撤収していた時、今回のお召し予備編成である勝田車両センター所属のE657系K5編成がやって来た。
お召し予備と言うことで、車内の全部の窓と言う窓にカーテンが引かれているのが分かる。
その後の話。
その後、プレシジョンスポーツに乗って隣町にある『バリスタ日本一の店員がいる』スペシャリティコーヒーの店の軒先で「持ち帰り限定で100円」のコーヒーを飲んでから自宅へと帰ったが、天皇・皇后両陛下が参列した茨城ゆめ国体2019の開会式では松島基地からT-4ブルーの編隊がやって来てアクロバット飛行を披露したと言うのだから驚きである。
少なくとも、今回のお召し列車撮影で「IC-R6のような鉄道無線も航空無線も聞ける特小無線が欲しい」と思ってしまった……おもしろむせん部(ラジオライフ誌)でもないのに、である。