【保存車めぐり】京都鉄道博物館の保存車両【特別編】
旧梅小路蒸気機関車館エリアも含めたら日本一の規模を誇る鉄道博物館である京都鉄道博物館に行く事が出来たので、数多い展示車両の中から特に気になる車両を電車を中心に取り上げる。
(Camera:DMC-G7 Lens:Lumix G X VARIO 14-42mm F3.5-5.6)
現在でも大阪環状線で現役を続けている103系のトップナンバー、クハ103-1。
大阪環状線で長年運用についていた後、晩年は阪和線で運用されていた車両だが、廃車までの間にシールドビーム改造やスカート取り付け、Hゴム部分の金属抑え化や戸袋窓封鎖などの各種更新工事が施されている。
(Camera:DMC-G7 Lens:Lumix G X VARIO 14-42mm F3.5-5.6)
本館の一番目立つ部分に展示されている『月光』幕のクハネ581-35と、『雷鳥』幕のクハ489-1。
現役時代にクハ489-1の反対側に連結されていた先頭車のクハ489-501は、ボランティアの手によって小松駅前に保存されており、保存維持料として300円払えば車内に入れるようだ。
(Camera:SONY RX100)
訪問時、特別公開されていたクハ489-1の車内。
489系の末期に首都圏で運用されていた急行『能登』と『ホームライナー鴻巣』時代のままの車内広告が掲示されているのだが、車内広告で掲示されているCanon EOS50Dは今となってはいろいろな鉄道撮影地で見なくなったな。
(Camera:SONY RX100)
クハ489-1の和式トイレ部分。
便器こそ製造当時からと思わしきステンレス製の和式トイレのままだが、近年まで運用されていたという事でバリアフリー対応の手すりが設置され、トイレットペーパー受けも近代化されている。
『月光』幕のクハネ581-35。
同車は晩年には急行『きたぐに』で運用されていたが、17年5月までJR東日本でイベントや天理臨などの多客臨用として運用されていた583系N1・N2編成とは異なり、貫通扉部分を埋める工事は行われていない。
保存にあたってJNRマークが復元された、クハネ581-35の側面部分。
スカート部分のスノープロウの他にも、台車側にもスノープロウが設置されていることが分かる。
交通科学博物館時代からの引継ぎ品、キハ81 3。
改良型のキハ82の保存車は多いが、ボンネット型のキハ81の保存車は同車のみである。
国産初の電気機関車、EF52 1。
沖田祐作著『機関車表(RM301号版)』によれば、1927年に日立笠戸工場で製造され、国府津機関区や鳳電車区を経て、1972年に竜華機関区にて廃車となった後に交通科学博物館に展示された後に京都鉄道博物館に至る機体。
EF66 35と並ぶ、新幹線向け事業用車両、912-64の前頭部カットモデル。
沖田祐作著『機関車表(RM301号版)』によれば、1967年に日本車両名古屋工場で製造されたDD13 629を1975年に標準軌に改造したもので廃車まで博多総合車両所に配置されていた。
(Camera:SONY RX100)
交通科学博物館時代から展示されている、151系『こだま』の実物大モックアップ。
実物の151系トップナンバーは川崎重工業の兵庫工場に保存されているが、そちらは今度見に行きたいな…。