【保存車めぐり】SLキューロク館の保存車両【その8】
今回は真岡鐡道真岡駅に隣接する、SLキューロク館の保存車両を。
(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:Minolta AF28-135mm F4-4.5)
機械油の匂いでいっぱいのSLキューロク館に展示してある49671号機。
同機は1920年に川崎造船所で製造されてから廃車までずっと北海道で運用されてきた後、真岡市内にある井頭公園に保存されていたが、2013年に整備の上で「船の科学館」に展示されていた青函連絡船 羊蹄丸から搬出されたスハフ44 25と共に真岡駅前のSLキューロク館に移設されて展示されている。
しかし、同機はただきれいに整備されて保管された訳ではなく、何と土日祝日はテンダに搭載されたコンプレッサーの圧縮空気で動かす形で動態保存されているのである。
(なお、同機は青函連絡船用の入換機として活躍していた時期に、運転台と動力逆転機を右側に移設しているそうだが、運転台周りは見そびれてしまった。)
(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:Minolta AF28-135mm F4-4.5)
スハ43の北海道仕様として製造された、スハフ44 25。
1987年の廃車後は、お台場の「船の科学館」に展示されていた青函連絡船 羊蹄丸に保存されていたが、青函連絡船 羊蹄丸の解体後はSLキューロク館にて展示されている。
検査表記を見ると、同車の最終全検が「58-1 五稜郭車両センター」と結構新しい事に驚く。
(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:Minolta AF28-135mm F4-4.5)
アルミサッシ化などの近代化改装が行われたスハフ44 25の車内。
良好な状態を保っている外観とは正反対に、車内は少しばかり荒れ果てていた。
(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:Minolta AF28-135mm F4-4.5)
SLキューロク館から出て見えるのは、18年4月から圧縮空気で動態保存予定のD51 146号機。
廃車まで北海道に配属されていた機体という事もあり、切り詰め型デフにツララ切りという具合に北海道装備が搭載されている…が、4月からの動態保存に向けて準備中の為に同機の近くに立ち入ることができなかった。次に来るときには近くで見られるだろうか?
(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:Minolta AF28-135mm F4-4.5)
丁度、14時半から49671号機が動き出すというので、早速α7Ⅱを構える。
大きな汽笛の音が鳴った後、煙を吐きながらゆっくりと動輪が回って49671号機がレールの上を走っていく光景は例え圧縮空気によるものだとしても「ホンモノ」そのものである。
(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:Minolta AF28-135mm F4-4.5)
体験試乗の為に用意されたヨ8000を牽引して運転中の49671号機。
49671号機のテンダ部分を見ると、テンダ上部にコンプレッサーが設置されているのが見える。
(ちなみに49671号機は保存機の例にもれずingressのポータルとなっているが、同機のような「レールの上を動く」ポータルは…日本でも数少ないだろうなぁ。)